Best Friends

−4−


 連夜が野球部に入部し、進や翔らと仲良くなったことからあっという間に学校生活に慣れていった。
 新たな春を迎え、最後の大会に向けて慌しく練習をしていた。

翔「いっくぜぇ龍!」

シュパッ


ビシィ

龍「むっ!」

連夜「……最近、偉く調子が良いな」

龍「ホントに。これも※馬紀さん効果か?」


 ※ベストフレンド二章の付き合う〜大会後の間の話。連夜たちはまだ翔のことに気づいてない。

連夜「単純だね〜まぁ、あの事件以来話せる仲にはなったみたいだし」

龍「案外付き合ってるかもよ」

連夜「ねーねー。だったら翔見てりゃ分かるよ」

龍「それもそうか」


翔「何をぺちゃくちゃと話してんだ。どんどん投げるぞ」

龍「よっしゃ来い!」


 グラウンドで選手たちが自主練習をしている間、監督は部室で延々と唸っていた。

樋野「あ〜もう! どうすっかな……ホント」

 部室内は扇風機が回っている音とペンの先を机に当てている音しか聞こえてこない。  そして時々出る悩みのため息……  ビデオにとってここ十分を再生してみても多分同じ画にしかならないだろう。

樋野「達川を使いたいんだよな。やっぱり……そうすると漣がセカンドか? そうすると清村がレフトで怪我持ちの魁琉が代打に……」

 まとまったかのように見えるがさっきからこれの繰り返しである。

樋野「やはりきついかな……大会前に大きなコンバードはしたくないしな……なんと言っても漣がセカンドのみで出てくれるわけがないな」

 そう連夜はセカンドを「守ることが出来る」がセカンドとして大会は出たくないと言う。それほどキャッチャーに愛着にあるみたいだ。  しかし連夜のキャッチャーには大きな問題がある。

樋野「左投げ捕手は通用しない」

 そう。連夜は左投げなのだ。だからセカンドもきついといえばきつい。  足も速く、肩はそこらの高校生よりは断然強いため転入してきた当初から外野手を進めてきた。  しかし、連夜はそれだけは断ってきた。  理由は一つ。『左投げと言うだけでポジションを決められたくない』  だが今まで捕手だった達川のことも考え、セカンドの練習も始めた。  ただそれだけだった。だから捕手は捨てる気はまったく無い。  しかし連夜の将来のことも考えはっきり言うことにした。

樋野「……そもそも漣が外野を守れば全然問題ないんだよな」


コンコンッ

進「監督? 練習時間、とっくに過ぎてますけど」

樋野「おぉ桜星、ちょうど良いところに来た」

進「はい?」

樋野「漣を外野にまわしたいんだが、どうだろう?」

進「まだ言ってんですか? 無理に決まってるでしょ。今まで何回断られてると思ってんですか」

樋野「54回だ」

進「あ、数えてたんですか……」

樋野「でも外野をやることは将来を考えると絶対プラスになると思うんだよな」

進「アイツにとって将来とかそんなの関係ないですからね」

樋野「……なんでよ?」

進「知りませんよ、本人に聞いてください」

樋野「ここで俺が漣に外野転向を指導して、帝王に進学してプロに入ったら『今あるのは中学時代の恩師のおかげです』とか 言ってもらう老後の楽しみを……」

進「なんでその対象がレンなんすか?」

樋野「いや誰でも良いけど、あの三冠バッターレイの息子なんてマスコミが食いつきやすいだろ」

進「(最低だなこの監督)」

樋野「まぁそれは半分冗談だが、漣の外野ははっきり言って良いとおもわないか?」

進「まぁレンのセンスならどこでも出来ると思いますけど」

樋野「そーなんだよな。なんでアイツ左利きなんだろ……」

進「そこはしょうがないかと」

樋野「ってことで俺は今日、本気で漣を説得する」

進「(今まで何回、その台詞を言ってきたことやら……)」


・・・・*

豹「ロケットスターッ!」

ズダッ


連夜「いかすかっ!」


ビシューンッ


バシッ

龍「アウトだね」


豹「何ぃ!?」


連夜「バーカ、俺と翔が組んで盗塁できるわけねーだろ」

翔「そうそう身だけ白子だな」

連夜「……なんだって?」

翔「ん?」

??「多分、身の程知らずと言いたいのかと」

連夜「さすが快、バカ兄の通訳はバッチシだな」

快「全然嬉しくありません」

豹「チクショ――ッ……レン&翔が組んでから盗塁成功させたことねーんだけど」

連夜「淡野で五割だろ。それじゃダメダメだぞ」

豹「くそっ……調子に乗りやがって」

龍「つーか快でも盗塁出来ねーのに豹が出来るわけないじゃん」

豹「何を!? 俺、快より盗塁スタートも速さも上だぞ!」

龍「でも翔のクイックは盗めないだろ。快にクセ聞いてやっとのくせに」

豹「うっ……」

連夜「ま、そうだな。盗塁なんて最近じゃピッチャーのモーションで決まるし」

翔「その点じゃ俺、スンバラシイピッチャーだよね」

連夜「お前からクイックとコントロール取ったら小学生だけどな」

翔「!!!」

豹「よーしもう一回だ! 盗塁決めれるまで今日は止めないぞ!」

連夜「えー勘弁してくれー。永遠に帰れねーじゃん」

豹「やかましい!」

龍「(まぁ豹が固執すんのも分かるけどな……)」


ビシューンッ

豹「おらっ」


ズシャアァ

龍「アウトォ!」

豹「……分かったぞ」

龍「あん?」

豹「俺が盗塁できない理由……それはお前だ龍!」

龍「なんでだよ!」

豹「際どいタイミングは全部アウトって言ってるだろ!」

龍「ふざけんな! だったら悠々セーフになれよ!」


進「はいはいケンカすんな」

翔「ふぅようやく来たか。キャプテンのクセにサボりとは良い度胸やね」

連夜「サボタージュ三人衆ですらいるのにビックリだぜ」

進「ちゃうわ。大体お前らが監督呼んで来いって言ったんだろ!」


龍「ったく盗塁成功出来ねーの人のせいにすんなっつーの」

豹「だってだって……」

進「まぁ翔とレンが敵になることないし良いだろ。他のバッテリーならヘマしなきゃ失敗はないだろうし」

豹「あの、唯一翔&レンから盗塁成功させているキミが言っても凹むだけですけど」

進「あぁそう……」

連夜「ところで俺の後ろで威圧してる監督はスルーで良いのか?」

樋野「………………」

進「一応触れてやれ」

樋野「なぁ漣。話がある、来い」

連夜「なんスか? 星音ちゃんのことだったら手ェ出して無いですよ」

樋野「…………は?」

連夜「………………」

龍「人はこれを墓穴を掘ると言う」

樋野「これ漣くん、まさかうちの娘と『でぇと』なんてしてないよね?」

連夜「あぁ俺はしてませんよ。(チラッ)

龍「は?」

樋野「矢吹くん……」

龍「No―――ッ! 誤解誤解!!!」


 矢吹の地獄ノック行きが決定、話はこれが終わるまで延長された。


進「鬼め」

連夜「なんのことだ?」

豹「ま、良い気味だよ」

進「実際問題、お前星音ちゃんとどうなん?」

連夜「どうもしねーよ。そういう関係になってるわけじゃないし」

進「ホントかよ。お前、そういうの隠しそうだからな」

連夜「せめて卒業してからだよ。流石に相手の父親と毎日顔合わすのは辛いものがある」

豹「だから星音ちゃんも違う中学行ったんでしょ?」

進「この辺はどこの中学行くのも自由だしね。近くにたくさんあるし」

連夜「へぇ〜なるほどな」

翔「それより監督の話ってなんだろうな?」

連夜「ん? また外野やれーって話でしょ。なぁ進」

進「あ、あぁ……」

連夜「ったく何回言ったら分かんだろうな……」

豹「でもさレンの外野はかなりアリじゃね?」

連夜「アリやない」

豹「……悪かったって」

快「でも漣さんがそこまで固執する理由ってなんなんですか?」

連夜「ん? あぁダチとの約束ってだけだよ」

龍「このボケ野郎が……」

連夜「お、お疲れさん」

龍「お疲れじゃねぇ……」

連夜「と、このように喋れなくなるほど地獄ノックは疲れるんですね〜」

豹「やんややんや」

龍「お前ら……」


快「………………」

進「どうした、快?」

快「い、いえちょっと漣さんにイケナイこと聞いたみたいで……」

進「あぁキャッチャーに固執する理由? 大丈夫だって。むしろレンはみんなに広めて自分の覚悟を高めようとするから」

翔「そうそう。気にすんな」

快「でも流したように見えたんで……」

進「あれは多分、監督に何て言って諦めてもらおうか考えてたんじゃね?」


樋野「ふぅ……良し漣、部室に来い。大事な話だ」

連夜「あいよ」


 他の部員にはまたそれぞれ自主練を促し、樋野監督と連夜は部室へ入っていった。

進「じゃあフリーでもやるか」

龍「よっしゃ、じゃあ俺は寝る」

進「フリーバッティングだっつーの」

翔「あまいな進」

進「あん?」

翔「ここはレンの話を盗み聞きするに決まってんだろ」

進「いや、どうせいつもと一緒だろうし……」

龍「だな〜」

進「ほらアホ言ってねーで、練習練習」

龍「聞きに行くか」

進「だな〜って翔の方に同意かよ!」

豹「諦めろ進。ここは盗み聞きする流れになってしまっている」

進「……勝手にしろ」

翔「オッケー」


・・・・*

連夜「で、なんすか?」


 室内に入って最初に切り出したのは連夜の方からだった。

樋野「単刀直入に言おう。外野手になれ」

連夜「はぁ……またその話ですか?」

樋野「そう思うだろ? ならさっさと外野にコンバートすれば良いだけの話だ」

連夜「それより監督が言わなきゃ済む話ですけど」

樋野「お前、自分の才能なんとも思わないのか?」

連夜「じゃあ逆に聞きますけど、俺、キャッチャーとしてのセンスないと思ってるんですか?」

樋野「誰もそんなことは言ってない。だけどな、高校に上がればお前すぐコンバート対象だぞ?」

連夜「コンバートするくらいなら野球辞めるって言ってるじゃないですか」

樋野「……じゃあワケを言え、そうしたら俺は納得してやる。高校以降は自分の力で何とかするんだな」

連夜「まぁ最初からそのつもりでしたし。それじゃ!」

樋野「マテーイ! ワケを言って行け!」

連夜「チッ……」

樋野「嫌なのかよ」

連夜「別に。神戸にいたころのダチとの約束ってだけですよ」

 それから連夜は監督に、神戸にいた頃の話を始める。  野球を本格的に始めるキッカケになったキャッチャーと同級生との出会いなど……



 それを外で聞いていた桜星たち。

進「ま、そういうことだ。快」

快「そのアメリカに手術に渡った同級生って?」

進「……さぁな。成功率はほぼ0%に近いってレンから聞いたな」

快「…………………」

進「黒瀬さんって言ったかな? その人を見てキャッチャーに目覚めたようなこと言ってたけど、本当の理由はそっちだろうな」

翔「その子とプロ初の左腕キャッチャーになるって約束したって言ってたからな」

快「その子? 女性なんですか?」

翔「いや〜本人は伏せてたけどね。話聞くとそうっぽい」

進「まぁ本人は否定してたけどな。友達以上恋人未満って関係かな」

龍「あれだろ、その黒瀬さんの妹なんだろ?」

翔「あ〜そんなことも言ってたね」

龍「で、兄と同じキャッチャーを目指して接点を作り……」

翔「その子とも接点を作ったというわけですな」


連夜「勝手なこと言ってんじゃねーよ」


龍&翔「!!!」

進「い、いつのまに」

連夜「盗み聞きすんなら静かに話せ、アホが」

進「ははは……」

豹「それより話ついたのか?」

連夜「あぁ、とりあえず諦めてもらったよ」

進「そっか」

連夜「後さ、お前らが言ってるような下心ないからな」

翔「まったまた〜」

連夜「ねぇっつーの」

翔「へえ、すんません」

快「でもやっぱり女性なんですね」

連夜「あん?」

快「下心ない〜とか男だったら言わないでしょう」

進「……なるほど」

連夜「………………」

翔「(ニヤニヤッ)

連夜「やかましい! さっさと練習すっぞ!」


翔「逃げんなって」

龍「そこんところ詳しく聞かせてよ」

豹「どんな子? 可愛かった?」

連夜「うるせー!」


 逃げるようにグラウンドへ走る連夜を追いかけるサボタージュ三人衆。


樋野「ふぅ……」

進「ね、無理だったでしょう?」

樋野「あぁ。あそこまで決意が固いとなるとな」

進「アイツ自分で言ってましたからね」

樋野「ん?」

進「無理と分かって、引き際を見極めてるヤツとか頭良いしカッコイイと思うよ。 でも俺、頭悪いから諦めるって知らないんだ。諦めない、諦めない、絶対になって」

樋野「諦めない……か」

進「確かに努力するとかかっこ悪いことって認識されがちで、スパッと諦める強さっていうのもあるでしょう。 でも俺はこのレンの言葉に心打たれました。アイツなら高校だろうとプロだろうとキャッチャーやれるんじゃないかって」

樋野「そうだな。どうせなら今のまま高みを目指して欲しいって思うよ」

進「監督……」

樋野「そうすればプロ入りしたら『今、キャッチャーをやっていられるのは中学の監督のおかげです!』とか」

進「(ダメだこりゃ……)」


翔「ススーム! 全体練習するぞ!」

進「分かった! 今行く!」


連夜「(俺、まだやれるから。天国のお前まで名が届くような選手に……)」

龍「(ニヤニヤッ)

連夜「んだよ?」

豹「今、誰のこと考えてたのかな〜?」

連夜「バッ! 勝手なこと言うな!」

龍「むっ!? 何を勝手に動揺されてる?」

豹「レンちんも意外と分かりやすい男よの」

連夜「ええ加減にせぇよ」

龍&豹「へい、すいません」

進「何してんだよ……」


 連夜が捕手を目指すようになった……野球を始めた頃の話はまた別の機会になるが……
 大好きだった子に生きる希望を与えるために、左投げでのキャッチャーを目指すようになった。
 後悔だけはしたくない。諦めない、諦めない、絶対に諦めない。
 連夜が自分自身を奮い立たせる言葉であり、また大好きだった子に与えた連夜からの唯一の励ましの言葉でもあった……








ジリリリッ

連夜「ったく……中学のときの夢見ちまった」


 昨日、帰ってくる途中に進たちと初めて会ったときのことを思い出していたが、その名残か夢にまで中学時代のことが出てきた。


光「お兄ちゃ〜ん、朝ご飯出来たよ」

連夜「あぁ……」

光「あ、おはよう。起きてたんだ」

連夜「時間にルーズルーズ、うるさいからな。ちょっと早めに行ってやろうと思って」

光「ふ〜ん。じゃあ下に降りてきてね」

連夜「あぁ」


・・・・*

翔「おはよーさん」

連夜「(ガクッ)来てるのかよ!」

進「だってお前待ってるのダルいからな。一緒に行けば問題ないだろ」

鈴夜「ホント、誰に似たんだか」

連夜「100%お前だよ」


ガチャ

龍「おはよーございます」

連夜「いやいやいや、普通に入ってくるなよ」

龍「何を今更」

連夜「………………」

光「あ、進さん。ちょっと手伝ってくれます?」

進「ん、何?」


連夜「おーい、あんまり光にちょっかいだすなよ」


鈴夜「え、何……連夜ってまだ気づいてないの?」

龍「えぇそうみたいです」

翔「俺らの世代じゃスゲー有名なんだけど、レンの耳には入らないみたいで」

龍「まぁ、みんな進を思って黙ってるらしいけど」


連夜「なに、こそこそと話してんの?」


鈴夜「オホン! いや、何も」

連夜「わざとらしいってーの」

鈴夜「それより豹くんは?」

龍「あぁ、今日朝一番で来るらしいですよ。流石に四国からは遠いみたいで」

進「一応大会前だしな。来れる方がビックリだろ」

翔「なんでよ? 俺らだって来れてるじゃん」

進「俺らは同じ関東だろ」

光「豹さんって白夜と同じ高校だったよね?」

連夜「あーそうだな。ビャクも一緒に来るかもな」

鈴夜「どこで待ち合わせしてるんだ?」

進「学校に行く予定だったんで、直接行くように連絡しました」

連夜「じゃあ行くか」

翔「!!!」

進「!!!」

龍「!!!」

鈴夜「!!!」

連夜「なんだよ! いちいち全員で驚くな」

光「お兄ちゃんが率先して動き出すなんて雨降るんじゃない?」

連夜「光まで……」

翔「ってくらい意外ってことだよ」

連夜「悪かったな」


 鈴夜が送って行く話しだったが連夜の家から中学は歩いても30分かからないってことで懐かしむ意味も込めて中学まで歩くことになった……が……

翔「結構……疲れた」

連夜「はしゃぎ過ぎだ」

進「まぁ何だかんだ一時間歩いたからな」

龍「三年も経てば何気ない通学路も変わるもんだな」


豹「そうか、それで遅くなったんか」

進「あ、来てたんだ」

豹「何分待たせる気だったんだ? えぇ!?」

翔「すまない、レンが相変わらずの時間ルーズで」

連夜「嘘つけ!」

豹「まぁそうじゃないかと思ったけどな」

連夜「………………」

進「ドンマイ」

龍「日頃の行いの悪さだな」

連夜「うるせーよ!」

進「あれ、白夜くんは?」

豹「あぁ、誘ったんだけどな。最後の大会終わるまでレンに会いたくねーって言って」

連夜「生意気だな」

豹「最終調整中だよ。つーかこの時期に帰省って難しかったんだけど」

進「だろうな。良く来れたな」

豹「半ば脱走気分だから、明日には戻らねばならない」

進「そりゃご苦労さん」

翔「で、豹はどうなんだ?」

豹「ん?」

翔「親御さんとは上手く行ってんのか?」

豹「あぁおかげさんでな」

進「そうか、それは良かった」

連夜「まったく、あの時は大変だったからな」

龍「ホントホント」

豹「いや、お前らには正直世話になってねーけど……」

連夜「まぁ俺、お前が里子だったのあの時初めて知ったんだし」

豹「あぁそうか」

龍「え、俺は両方の時いただろ」

豹「つーかお前誰?」

龍「あっそ、そういうこと言うんだ……」

豹「冗談やって」

進「ホント変わらないな……」

連夜「それよりさ、豹の件教えろよ。俺、知らないんだから」

進「あ、そうだな。思い出話が続いてるし、丁度良いな」

豹「いちいちぶり返さなくても良いだろ」

連夜「気にするな。みんな知っている翔の話も昨日ぶり返した」

翔「ま、まぁね」

豹「あ、俺そっちがいいんだけど」

連夜「もうやったから良いよ。さ、頼む」

進「じゃあ豹と知り合ったから〜にするか」


 豹が初めて信頼をした二人との出会い。それは桜が散り肌寒い春の日から陽気になりつつあるとある日の出来事だった。


〜To be continued〜


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